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役員の部屋|2018年7月


さくらんぼ


久保田 裕康



 

 私は1998年東北に始めて赴任してきて、2010、2016年と20年間で3回の東北勤務、東京と往復ばかりで、縁あって東北の地にトータル12年目を迎え、第2のふるさとになりました。最初の担当した県が山形で、仕事以外で今も一番の思い出として「ツヤツヤとした真っ赤なさくらんぼを食べたこと」と「いろんな宿・温泉に入ったこと」を懐かしく覚えています。

 特にさくらんぼは食べるのは一瞬ですが、非常に手間がかかるものだと作っている方に聞きました。まず、赤い宝石にするには実のまわりの葉を一枚づつ取って四方から日光に当ててやらないと真っ赤にならない。雨に濡れると実が割れるので、梅雨時期ですがかなり気を付けないといけない。木も実も病気になりやすいので、消毒などして見守らなければならない、など。よいコンクリート構造物を作り、維持することと同じかなぁとこじつけですが思っています。

 私たちの身のまわりのものは、どんなものも時間とともに劣化したり、壊れたり、やがて使用できなくなっていきます。しかし、診断してメンテナンスすることによって、欠陥を早期に発見したり使用期間を伸ばしたりすることが可能です。大量消費の時代である現在で、大量生産から3R(リデュース・リユース・リサイクル)にむけた動きが活発ですが、それにとどまらず、既存構造物などの効率化や延命を実現する診断とメンテナンスという技術は欠かすことはできないものだと思います。

 最後に宮城県コンクリート診断士会が人材育成・交流の場となり、会員皆様の活躍の場も広がることを期待しています。

 次は、松川さん、お願いいたします。

 上山の研修会に行けなくて残念です。


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