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コンクリートaiサロン|2026年1月

  • 執筆者の写真: admin
    admin
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

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ドローン活用による橋梁調査・点検に思うこと


   國吉 慎一


 近年、橋梁調査・点検の近接目視困難範囲に対する新技術の方法としてまた、従来の足場架設や橋梁点検車に代わる効率的かつ安全な手法としまして、ドローン活用による点検方法等の普及が進んでおります。

 特にペデストリアンデッキ構造(外装材・天井パネル等)では、デッキ内の空間が狭いのに加えまして主桁及び床版等の内部部材に対する近接目視点検が困難となっている範囲が存在しております。

 ペデストリアンデッキの天井パネルは吊り構造となっていることから、点検時にパネルの上を歩くことができないため、ペデストリアンデッキ特有の構造条件を踏まえると、新技術「ドローン(無人航空機)・点検情報の取得設備(カメラ)の搭載」が最も適用性が高いものと考えます。

 点検の方法と致しましては、

  • ペデストリアンデッキの点検口から小型ドローンを入れ、内部を飛行させる。

  • 操縦者は安全な個所からドローンに搭載されたカメラよりリアルタイムに伝送される映像を見ながらドローンを操作する。

  • 点検記録は動画に残せる 等々。


点検口からの小型ドローン飛行状況(上記写真は、当社でのペデストリアンデッキ調査・点検現場よりの写真)
点検口からの小型ドローン飛行状況(上記写真は、当社でのペデストリアンデッキ調査・点検現場よりの写真)

 このようにインフラ点検や構造物検査に於きましては、安全性も含めドローンの活用はその有効性が確認されてはおりますが、直接触診・打音検査等ができないため第三者被害の恐れがある個所等につきましては、必要に応じて打音点検との併用が求められることまた、高度な操縦スキルに加えまして、少なからず私たち点検・調査・補修設計に携る技術者は、伝送された画像や動画などからも構造物の損傷・劣化に対する適切な判断ができる知識の研鑽に努める必要があるものと考えます。

以上

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宮城県コンクリート診断士会

Miyagi Society of Concrete Diagnosis and Maintenance Engineers

【お問い合わせ】
事務局:鈴木 勝浩
   (株式会社 復建技術コンサルタント
​メール:info@miyagi-cd.com
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