最優先事項を優先する
桑原 徹
コンクリートから話はそれますが、「7つの習慣」(スティーブン・R・コーヴィー著)から1つ取り上げてみたいと思います。
既に自己啓発や企業研修などで読まれた方々も多いかと思いますが、この「7つの習慣」はビジネスだけでなく人生を豊かにしていくためのバイブルとしてもファンが多く、世界のベストセラー本の1つです。
その中で、第3の習慣に「優先事項を優先する」があります。
なんだ、当たり前ではないかと感じるところですが、物事を重要度(高・低)と緊急度(高・低)の4つに分けてみます。重要度が高く緊急度の高い物事や、逆に重要度も緊急度も低い場合は、どうすべきか答えは出てくるものです。
では、重要度は低いが緊急度が高い場合と重要度は高いが緊急度は低い場合では、どのように対処すべきでしょうか。私などはついつい目の前のことに追われてしまう、重要度は低くても緊急度が高い方を手掛けてしまいがちですが、皆様はどうでしょうか。
緊急度が高いと対処しないと大事になってしまうと考えてしまうこともありますが、緊急であるからと言って、本当に自ら対処しないといけないことでしょうか?緊急と重要は異なります。緊急性の高いことに追われ、忙しくされてませんか?「忙しい」という文字は心を亡くすと書きますよね。心穏やかな日々を送るにはどうすればいいでしょう。
著者はここで、重要度が高く緊急度が低いことを行うことが最も重要であるとし、ここに自らの成長に役立つ活動が入ってくるというものです。
そのためには、何を為すかと同様に何を為さないかを考えることも重要で、重要事項に「イエス」として遂行していくためには、他の物事がいかに緊急に見えても「ノー」ということが必要になります。
日々の仕事や暮らしの中で緊急ではないが重要なこと、見つめ直してみるのもいいかもしれません。
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