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役員の部屋|2020年8月


幹事就任のご挨拶


桑原 徹



 

 今年度より幹事に選任されました、ポゾリスソリューションズ㈱ 桑原徹でございます。本来ならば総会等においてご挨拶いたしますところ、コロナ禍におきましてはそれも相成らず、この場を借りまして、微力ではございますが会の発展に寄与できるよう努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。


 私は、2001年に㈱ポゾリス物産に入社し、建材営業担当として本社・名古屋・大阪・広島・福岡と各地域でのインフラ構造物補修に係るビジネスを行ってきました。コンクリート診断士は、幾多の挑戦の末、2008年にパスし、当時チームリーダーだった私は何とか面目躍如といった感がありました。

 コンクリート構造物ではありませんが、2011年にプライベートでフランスのプロヴァンス地方に行ったことがありますが、そこで目にした水道橋ポン・ドゥ・ガール(Pont Du Dard)には圧倒されました。古代ローマ時代西暦50年頃に作られた石灰石で作られたアーチ式高架水道橋で、高さ49m、長さ275mの3層構造、高さを抑えるために1kmで平均25cm前後という勾配、1日に3万~4万m3の水を水源から約50km先のニームという町に供給していたものです。

 漆喰や留め金を使用せず、正確に石灰石を切り出し、1つ数トンもある石を設置、わずか5年という期間で完成させたという当時の技術力の高さにはただただ、驚くばかりです。水道橋として使用されたのは約500年間、6世紀頃までと言われ、その後はその時々の領主や地方政府、19世紀にはナポレオン三世によって修繕されています。

 

 この旅行で私の目に映ったのは、このポン・ドゥ・ガールだけでなく、街中に歴史的建造物が溢れ、現在も使用されていることです。

 本来の水道橋としての役目を終えても人や荷車通行の役目として使用されていましたが、ヨーロッパの方々の先人から受け継いだ物を修繕しながら大切に使用していく精神には、大量生産・大量消費慣れてしまった我々日本人が思い出さなければいけないところかもしれません。

 最後になりましたが、2006年からドイツBASF社の資本となり建設化学品事業部として事業を行って参りましたが、今秋、ローンスター社(Lone Star)による資本下で、建設化学品事業部がグローバルでMaster Buildres Solutionsとして建設化学品専門メーカーとして再出発いたします。日本においては、ポゾリスソリューションズ㈱がこれまでの建設化学品事業を継承し、さらに建設向けビジネスを展開してまいりますの

で、よろしくお願い申し上げます。


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