役員の部屋|2019年6月
- admin
- 2019年5月31日
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目線を変えること
武田 三弘
先週、右足のアキレス腱を切ってしまい、現在ギプスと松葉杖と仲良く暮らしております。以前は全く思わなかったことですが、右足が使えなくなることが、こんなに大変とは思いも寄りませんでした。
右足の怪我のせいで車の運転が出来なくなったため、通勤のことを考えて大学まで公共交通機関を利用してみた時のことです。実際松葉杖で歩いてみると、歩道が斜めになっていてとても歩きづらく、駅ではエレベーターの設置がない。自動改札では松葉杖で両手が塞がっているため、Suicaの出し入れでもたつき、歩き出すとゲートが松葉杖で反応したのか閉まってしまい立ち往生、駅を出てから次第に両腕と脇の下が痛くなり、座りたいと思っても座れる場所がなく、普段なら歩いて7分の大学に着いたときには疲労困憊でした。しかし,本当の地獄はここからで、私の部屋は4階、それもエレベータが設置されていないものですから、部屋に着いたときはもう仕事になりませんでした。
今まで身の回りのものは、体の不自由な人たちのために整備されているように思っていましたが、実際使う立場になると、その目線で考えられていないと感じることばかりでした。慣れてしまった感覚では、別の立場のことを感じることは難しくなるものです。改めて、目線を変えることの重要性を感じた今日この頃です。目線を変えて物事を考えることは、コンクリートの劣化診断にも通じるものがあるように感じておりますが、ちょっと強引でしょうか?
いよいよ6月が始まり、宮城県コンクリート診断士会では、今後、見学会や講習会を開催していきますが、マンネリ化しないよう、会員である皆様の目線で今後の活動を考えていければと感じております。その為にも皆様からの忌憚なきご意見やご要望を頂ければと思います。
話は変わりますが、最近ではアキレス腱を断裂した人や足首を骨折した人向けに、写真のような歩行補助具が販売されています。今は少しでも仕事に支障が無いよう、これを装着し活動しております。
7月担当は久保田さん、宜しくお願い致します。

歩行補助具
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