コンクリートaiサロン | 2025年4月
- admin
- 3月31日
- 読了時間: 3分

コンクリートって?
渡邉弘子
全員:新年度にかんぱーい。
ずい:あれ? 何かデジャブが。
はし:確かに。
かる:では、誰かが仕事の話を始めちゃう前にクイズです!
3人:なになに?
かる:現在知られている中で、もっとも古いコンクリート・・・じゃないな、セメント系材料はどこでみつかっているでしょう?
みち:簡単すぎる。イスラエルのイフタフ遺跡でしょ。
はし:え? ローマじゃないの? コンクリートといえばローマじゃん。
ずい:私、かなり前に映画で見たけど、石器時代の終わりのアメリカで、偶然コンクリートができたって言ってたよ。
かる:見た見た。『フリントストーン/モダン石器時代』でしょ? 最後に悪玉が、砕石工場の屑石だかに水が混ざったようなモルタルかぶって、コンクリート像みたいになっちゃうんだよね。その新しい材料、すなわちコンクリートが発見されて石器時代が終わるって。
はし:さすがにあれは作り話じゃないの?
ずい:でもコンクリート屋としては、あそこが一番ウケたな。

かる:正解はみちが言うとおり、イスラエルのイフタフ遺跡です。
はし:イスラエル? 意外だけどキリスト生誕の地だから歴史はあるか。
みち:建物の床らしいんだけど9000年以上も前のものなんだよね。しかも、圧縮強度も15~60N/mm2あったんだって。
はし:すごい。風化したりしてないんだ。土の中で温存されてたのかな。
みち:コンクリートって何年もつんだろう?
かる:100年もってる構造物はけっこうあるよね。今は200年目指してる?
はし:某大手ゼネコンは「500年コンクリート」って言ってるよ。
ずい:500年かあ。そんな先でも、まだコンクリートって需要あるかなあ・・・って言うより、どこまでが「コンクリート」の定義に入るかも曖昧になってくるような気がする。
はし:セメントを全く使わないコンクリートもあるもんね。
かる:セメントゼロでもコンクリート?
はし:アスファルトだってセメント使わないけどコンクリートだよ。
かる:あっ、そうか。

みち:そうなると「コンクリート」の定義って何?
ずい:え、改まって考えると何だろう。
かる:英語で「concrete」って、「具体的」とか「有形」とかの意味もあるんだよね。
はし:ドイツ語やフランス語でも、「beton」や「béton」には「固い」とか「強固なもの」っていう意味があるらしいよ。
ずい:へー。イスラエルは?
かる:ヘブライ語だと「beeton」だからドイツ語やフランス語と同じ。アラビア語だと「'asmant」・・・アスマント・・・セメント?
はし:イタリア語は「calcestruzzo」。カル・・・セ・・・チェ・・・カルシウム?
みち:いいかげんになってきたな。
ずい:「混凝土」って漢字からすると、混ぜて凝り固まった土。
みち:いや、それってコンクリートって音の当て字でしょ。
ずい:明治時代の資料で「結成石」っていうのを見たことあるよ。
みち:え、初めて聞いた。
かる:結成した石ってことは、何かと何かで構成されてて、石のように固まってるってことかなあ。
ずい:とすると、コンクリートって500年どころか、この先ずっと材料としてあるじゃん。何かと何かを混ぜて作られた硬くて強くて確実なもの、それをコンクリートと呼ぶなら。
みち:うーん、分かったような、分からないような。
はし:その、分かったような、分からないようなヤツを相手に、今年度も悪戦苦闘していくと。
全員:ははは。お互いの健闘を祈ってかんぱ~い!

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