top of page

コンクリートaiサロン|2021年7月


「2040年の未来予測 2040


久保田 裕康



 

 昨年に続き、書籍の紹介をさせて頂きます。20年後未来。私たちはどうなっているか思いつつこの本を取ってみました。著者は成毛眞(なるけまこと)さんという元日本マイクロソフト社長だった方で、最近はこの本の宣伝かもしれませんがYouTubeからいろんな意見をよく発信されています。

 この本は20年後の2040年のテクノロジーや経済など幅広い視点から未来を予測しています。また、20年前から現在までどのようなことが起こったか、振り返れる内容もあり、20年前にインターネットが台頭してきて、スマートホンがでてきたのが10年前で、私たちの生活が激変してきたことが思いだされます。こうしたことが分かれば、これからの20年さらに生活様式が大きく変化していくことが容易に想像することができます。ちょっと前までは道を交番で聞いていましたが今はグルーグルマップで調べたり、TSUTAYAでレンタルビデを借りるのではなくネットフリックスなどで映画やドラマをみたり、私たちの業界でもいつのまにかドローンで調査が当たり前になってきています。

 人間は新しいテクノロジーに最初は懐疑的で、今から注目している人は先見性があり、いち早く新しいテクノロジーに気付く人にはチャンスがあると筆者は言っています。テクノロジーはどのように生まれるか?という疑問に気づくことが必要で、テクノロジーは既にある技術の改良や組合せで成り立っていることが多いということです。ということは廻りにヒントがあるということで、例えば、ドローンと自動運転の自動車の組み合わせで「空飛ぶ自動車」が20年後にはあるかもしれません。

 また、著者は高速通信の安定化が可能になれば、すべてのものがインターネットにつながることで運送や物流が大きく進歩し、時代を変化させるのはテクノロジーであると言い切っています。これまでの10年より、これからの10年の方が世界は大きく、早く変わるだろうということですが、テクノロジーだけでなく、他にも気づいたときには手遅れになっているのが人間の性であるそうです。地震や災害も、リスクをわかっていながらも被災するまで手を打つ人は少ないし、年金制度など社会制度の破綻しつつあると感じている人は多いはずです。人口は増えず、少子高齢化の国になり、環境問題もなかなか改善が進んでいません。


 この本は、データから見た未来のひとつが書かれており、今を見つめてシュミレーションすれば、未来を想像できることは誰にでもできると述べています。2040年代には、一家に一台アンドロイドいるとか、空飛ぶクルマが普通になっているかもしれません。未来社会の姿を考え、その環境に適応できることを想像してみては如何でしょうか。

 


bottom of page