大正11年のコンクリート

吉田 博輝

10年以上前に北上川の源泉にある神社に奉納されたコンクリートの獅(しし)を見に行ったことがあります。

何かの雑誌に紹介されていたので、出張での移動中に見学した思い出があります。国道4号線のすぐ脇でした。

北上川の源流ではなく源泉なのは、小さな泉に湧き出たものが源になっているためです。

神社名は天台宗 北上山新通法寺正覚院 

大正11年6月13日(98年前) 佐藤佐市郎さん(奥中山の開拓者)が奉納したと石碑に記されていました。

約100年前のコンクリートです。この時代のセメントは一般の人も容易に入手できたのでしょうか。

牙や口周りの損傷はありますが、全体としては比較的良好な状態に見えます。

この寒冷地で100年近くもよく頑張っていたものです。牙の部分に銅線と思われるものが見えていました。

銅線などで形を作り、モルタルを積み上げて作成したものと思われます。

現在の生コン(モルタル)で製作したとして、100年後は?

源泉をお参り中

神主の奥様のお話では、補修をしたとは聞いていないとのことでした。

補修の必要性・補修方法・色合わせなどさまざまな考えが頭をよぎります。 

奥様から、近くの太子堂にも佐藤さんが奉納したコンクリート製の獅がありますとのことで、そちらも見学。

太子堂には、8体もあり、驚きです。佐藤さんのお墓もコンクリート製とのこと、さすがです。

 

下記に写真を示します。

北上山新通法寺正覚院

 

太子堂(奥中山高原駅の北側 街はずれ)

宮城県コンクリート診断士会

Miyagi Society of Concrete Diagnosis and Maintenance Engineers

【お問い合わせ】
事務局:吉田 博輝(株式会社 吉田レミコン)
​メール:info@miyagi-cd.com